―明之進の部屋>>148―
謂うな、…っ、だって、こんな…!
こんな、のぁ、あん、…っ
[ぎゅう、とこぶしを握り締め。知らぬうちに自身の掌に爪を立てたのさえ快感の端に加わる。
塗り広げられるぬめり、指の与える“正しい”快感と、痛みの齎す快感がぐちゃぐちゃに混ざってわけがわからなくなっていく。
後孔は悦び雄を締め付けた。]
や っ、違う、おれが、…おれは、そんな、…つもり、じゃぁ…っ
[体と意思が乖離する。否、溶け合おうとするのに抗って。
殊更“後ろ”などと謂うのに問うような眼を向ける余裕はあったか。ただ、男なのだから“使う孔”など1つしかないと、思っていて。]
……――う、ぁ…!?
[影の手が肌を這い絡みつく。怯えたような響きが声に混ざった。また、前に絡みついて、搾り取らるように愛撫されるのだろうか。こわい、ほしい、こわい、混乱しながら、這いずり前へ逃げようとするも、快楽に飲まれ力は入らず*]
(166) 2018/03/02(Fri) 22時半頃