[お題について青年は少し考える。
何度も見せて貰った別根の魔法や、先刻見た魔法によるものと思われる百合の花、そして相田の火花の魔法も青年にとっては好ましいもの。]
一番好きな魔法…そうですねぇ。
[―と、不意に、颯にくいくいと襟を引かれる。
じっと此方を見つめてくる紅緋の瞳ににっこりと微笑み返して。
彼は自分の幼い頃からずっと共にあった相棒だ。]
―僕の好きな魔法は、式神と絆を結ぶ魔法です。
初めて契約したのは颯さんで、3つの頃からずっと一緒にいますねぇ。
[右肩の上で誇らしげに鼻を鳴らす颯に視線を向けながら。
他にも呼び出せる式神はいるが、颯が最も契約した時期が早く、信頼関係が強固だ。
彼と契約したての頃は魔力を上手く調整出来なかった為に、よく熱を出して寝込んでいて。
そうした時には枕元で颯が相手をしてくれた事なども話しただろうか。**]
(165) 2013/08/22(Thu) 13時頃