[それから、スプスプイのことを"薄荷さん"と呼ぶ少女>>152をちらりと見る。ヘリンの態度から察するに、子供――幼体というべき年齢なのだろう。
トルドヴィンの故郷では自分の足で立って歩ければ成人とみなされるため、彼女についてあまり子供という感覚は持てなかったが(何しろ女王も見た目はこのくらいの少女である)、そう扱われるべき年齢なのであればそのように扱おうと考えた。]
君。腹は減っていないか。
口に合うかわからないが、よければこれを。
[差し出したのは、とろりとした琥珀色の蜜が入った蓋つきのチューブだ。開ければ甘い香りが漂うだろう。コーヒーにも合うのかもしれない。
"Man-ju"を食べた後でそれはないだろうと思われるかもしれないが、トルドヴィンにとって子供とは、何はともかくひたすら食べさせて肥え太らせるべき存在である。**]
(164) 2020/08/24(Mon) 09時頃