まあ俺は…夢も浪漫も、今や持ち合わせていないからなあ。
[横から飛んだ声>>160に苦笑をしながら呟いて、続く言葉にはその笑みを深める。 そして返る答え>>157に一瞬動きが止まり、ひとつ深々とため息を付いた。
その色は、困惑と喜悦が綯い交ぜになった様な、なんとも言えないものだったか]
未練と共にあるものだと言っても過言ではないからね。
闇に解けかけた中でも、誘いの言葉と同時に蘇ってきたよ。
それに、こうして食を共にして感じたことは、君らの誰もが好ましい存在だという事だ。
だから請われたとしても、俺から選ぶ事なんて出来はしないさ。
――――今のところは、ね。
[含ませるように最後の言葉を紡ぎ、笑いと共に青年の杯が空いたのを見れば更に注ぐ。
呆れ顔には、珍しく分かる程楽しそうに笑い、話に耳を傾けた。
耳打ちされた内容には少し目を丸くして、同じ様に唇に人差し指を当てたかと思うと―――]
(163) 2015/01/19(Mon) 22時頃