[廊下を進むうちに嫌でもその音は耳に入ってきた。>>156
人が集まっているのが目に入る。金髪で気の弱そうな優男>>157に、背筋の伸びた老紳士>>150、そして先程エントランスで見かけた黒髪の女性(確か名前を聞いていない)>>139
彼らの視線の先にいるのは体格のいい男と、何か得体の知れない雰囲気の男。どうやら試合っているようだ。殺気は感じるが悪意は感じない。遊んでいるだけ、か。]
…楽しそうな事してるじゃない。
私も混ざりたいんだけど!
ねぇ!
[…は集中しているであろう二人の男に届くよう、声を張り上げる。と同時に太腿のホルダーから小型ナイフを引き抜いた。先程思念体の使用人と対峙した時はそれだけだったが、今度は躊躇なく自身の手首を切りつける。
深く傷付いたそこから流れ出した血は絨毯に落ちる事なく、赤い紐を模した血液で繋がる2本のククリ刀に姿を変えるだろう]
(163) 2014/11/02(Sun) 00時頃