[俺の返答に、下がる眉。
流石に凝視は出来なかったものの視界の中には収まっていたから、当然と言えば当然のその反応に密かに息を詰める。
あぁ、違うんだ。
本当に嫌なわけではなくて、ただ何と返せば良いか分からなかっただけなんだ。
嬉しい、と。そう言ってしまってこの気持ちがばれてしまえば、きっときっと気味悪がられてしまうだろうから。
――かと言って、"友人" がこんな時にどう返すのか、なんて。
そんな経験も知識も薄い俺には、予想すらも出来やしない。
けれど、荒げた声は貴方を怯えさせてしまうかと懸念したものの結果としては良い方向に転んでくれたよう。
きょとりとした青い大きな瞳の動き>>84には、恐れていたような負の感情は見えなかったから。
それにしても、本当に上手くいかないものだ。
せめて貴方の前では、凛とした風に振舞いたいのに――先程から彼に見せているのは、それとは真逆の情けない所ばかり。]
(162) 2015/11/20(Fri) 23時半頃