人狼議事

219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA


【人】 座敷守 亀吉

[意識下の会話では、押し隠された痛みにまで気付けはしない。>>141
その向こうで、苦い表情であった事も当然ながら、同様だ。
それでも、何故だろうか、明確に此れと分かるもののあるでもないのに、常と調子の違う気はしたのだ。

  『そうか、それなら良い、
   私も今丁度、北の方に居るのだが。

      ……… 其方へ行っても良いか?』

全く、手負いはお互い様だと云うのに、
相方の怪我ばかり気にして見るのも如何なのだろう。
両方が生きられねば、次の日の来ない遊戯に放り込まれたと云うのに、如何しても弱みを見せたがらない互いであった。
ざく、黒い蛙を霧と変じさせながら、返事を聞くより前に南の方へ足を向ける。
予感、などではなく、殆ど確信だった。

  (それは、決して、
   場所の指示が曖昧だったからではない。)

深く息を吸うと傷みの奔るものだから、浅く息吐きながらも、自然早足になっていた。]

(162) 2017/06/20(Tue) 14時半頃

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