僕…、そんなことを言ったんだ…。
[>>+283あの時に自分が何をして何を言ったのか。どうしても思い出すことが出来なくて、困ったように眉を下げる。
しかし覚えている彼がそう言うなら、その通りなのだろう。]
でも、みくびってるとか…そんなのじゃ……――。
[また、胸に痛みが走る――。それは違うと、そう言いたかった。
決して隙を見せない砂色の髪の青年が、卓越した戦士であることは見ていれば今の自分にだって理解できる。
だから多分、彼が弱く見えたとか、放っておけば負けてしまいそうだとか。
自分はそんな事を思って動いたんじゃない事くらい、わかる。
>>+290それももう、不機嫌そうに背を向けしまったヤニクには届かなかったかも知れない。]
[自分は、彼を怒らせてばかりだ――。]
[胸の奥にある塞ぎかけてた傷口から、新しい血が溢れる音がする。*]
(161) yusura 2014/02/10(Mon) 02時頃