[そこにいたガーディの疑いの目に気づくことはなく。
もとよりそんな余裕すらなかったのだが。>>160]
あまり大丈夫じゃない……けど
……この人が……殺された……ひとですか
[随分派手に殴られたようで、顔は原型をとどめていなかった。こみ上げるものをこらえて、涙目になりつつ遺体の周りを見ると…]
凶器は、これですね。
[転がされた鉄パイプに血やらなにやらべったりついているから、これが凶器なのだろう。
この通信室にくるまでにも遺体は見てきたが、意図的に損壊された遺体を見るのはさすがに堪える。]
……ちょっとごめんなさい
[我慢の限界になり通信室を飛び出し、すぐ脇にあったトイレに駆け込んだ。
はしたないなどと気にしている余裕もなく胃の中身を出す勢いで。
この場に宿る悪意が、嫌悪感をさらに増幅させて、我慢できなかったのだ。]
(161) 2017/05/19(Fri) 20時頃