[ 笑顔に自信がなかったわけではなかったが、相手方の一瞬の鈍い反応>>154。
間違えたかな? なんてひやりとしたけれど ]
はは、奇遇ですね。
自分も妹の代わりです。
[ 小さな親近感。
表情は変わらないけれど、眼鏡を直す姿を見ながら、この人は自分と遠いのか、近いのか、考えてしまう。そう遠くはないように感じたけれど、果たして ]
お互いついてますね。こんなに綺麗なモノが見られるんだから。
[ ……あれ。
でも、パーティなんて堅苦しい場を押し付けられた、と考えると、さてこれはついていると言えるだろうか。
なんていうどうでもいい考えが浮かぶ。
社交辞令としては前者だが、俺の本音としては後者に違いない。なにせこういう場にはとことん不慣れだから。
しかし同時に
この無類の宝石好きをも魅了する石を見られたことは少なからず幸運だろうなと思いながら
もう一度その赤を見遣って目を細めた ]
(161) 2017/01/06(Fri) 09時半頃