― 回想・卒業後の話 ―
[志望する大学は、レベルの低い、受験するだけで入れるようなところだった。
とりあえず、“進学した”という形式のみを報告するためだった。
そもそもこの進学校に入ったこと自体がイレギュラーらしい。
自分の成績で行ける最高値から考えた結果、第2志望でここを選ぶことになったとのこと。
――本来は、スポーツ推薦を貰っていた高校に進学する予定だった。
その全てが狂ったのが、中学3年時の冬の終わりに出くわした事故。
部活もとっくに引退して、適当に時間を潰して学校から帰るその途中。
雪も積もる寒い日、木から降りられなくなっていた猫を助けようとしたとかで、
よじ登った枝が折れて転落した際に、雪によって隠れていた地形の溝に飲み込まれて、強かに頭を打ち――
そんな、馬鹿みたいな事故で俺の過去は消失したらしい。
昔の俺は、後先考えない奴だったということ。
>>2:100「いつか大きな怪我をするぞ」と忠告した医者の言葉は正しかった。]
(159) 2015/06/25(Thu) 00時頃