― 自室 ―[ベッドサイドの棚から替えの下着を取り出すと、タオルを取って下肢を露わにする。片脚を上げ、履こうとして――つう、と白濁の混じった透明な液体が太腿を伝った。]……、くそ[さっき拭ったばかりなのにこれだ。やはり中から掻き出さなければいけないのだろうか。女の身とは違い、それを受け止める器官ではないのだから。少しの逡巡。だが、]すぐ戻れんだろ[バスタオルを取り出して巻き直す。一度下腹部の紋に当ててしまい、びく、と腰を跳ねさせながら、慌ててタオルをずり上げた。臍のあたりで止める形になった。]
(158) 2016/06/10(Fri) 14時半頃