─ F地区・橋 ─
[>>135橋に近付く際に、視線を向けていたことに気が付いたのか一瞬目が合う。決して冷たい目線を浴びせたつもりは無かったので、不敵な笑みを向けられると目を瞬かせた。]
(なんか俺したっけ……?)
[事情を知らない人間からすると、難しい顔をしていた事には気付きはしなかったがハッと意識を引き戻された。
空気を掴むような仕草に軽く会釈をした後、橋を通ろうとして――>>155声を掛けられると今度は意識は全てそっちに持っていかれる。]
いやあ、流石にバレちゃってるよねえ。
……どうも、沖田征司さん。だっけ。
[瞬間、‟こっち”に来れた以上は以前のように避けることはせずに苦笑を。零れた短い驚嘆には、流石にこちらに居るとは思わなかったのだろうか。
首の後ろに左手を引っかけながら、カフェで名前が聞こえた――以前に、データとして見ていた名前を脳内の記憶から手探りで掴んで声に変える。]
(158) 2014/12/07(Sun) 02時頃