104 愛しい貴方を逃がさない!?


【人】 開放的市民 ジェニファー

―自宅アパート―

[朝食の後、家へと帰ってきた。
昼過ぎにはラディスラヴァがくるのだし、外出するのも落ち着かない。
ここ数日、執筆活動の方は放ったらかしだったわけだが、次回作は決まっているし、そろそろまずいとパソコンの電源を入れた]

カタタタタ……。
 カタタタタタタタ……。

[書いているのはブラッディローズマリー。
愛人だの、隠し子だの、遺産相続だの、DNA鑑定だの、単語を並べただけでも泥沼の予感しかしない作品である。
しかしキーボードーを叩く速度は、いつもの悲恋小説の時より、6割り増しくらいで速かった]

くくっ……。

[喉奥から声が漏れる。
とてもノリノリで、人の悪そうな楽しげな笑みすら浮かべ。

ちなみに放置している連載小説の方は、悲恋系の方なので、年末進行という名の修羅場は約束された未来である]

(157) 2013/12/12(Thu) 23時半頃

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