[外に居た時よりも距離が近い、
トレイルの匂いに包まれてその体温を抱きしめた。
赤い顔を見下ろして、でも多分自分もとっくに朱に染まっていて
おそろいだなと少し笑う。]
ガキみたいで、恥ずかしいんだが。
俺も同じこと考えている。
だから、その。
トレイルを抱きたい、って。
[いいか、とは聞かなかった。
素肌に指を伸ばして確かめるように触れる。
其処から先は、きっとトレイルにはもどかしかっただろう。
それでも慎重にひとつひとつ、全部を感じて覚えようと
唇や指先で隅々に触れてゆく。
舐められたことを思い出して挑戦してみようとしたり、
トレイルの声に煽られて我慢がギリギリだったり、
着替えも持たずに来てしまったのに、下着がやばかったり*]
(156) meiji 2013/06/10(Mon) 13時頃