[異国の…中華風の妖と並んで歩きながら、ついてくる天狗爺とハイカラ娘の話を聞いていた。
胸に穴が空いているというだけでも情報を分析できる観察力>>149に感心するが、
妖は自分のように変化するものもいる。
それでも候補から外れる者はいると考えることで自らを安心させる事は出来た。
例えばこの天狗爺とか。
天狗爺から昨日、薬作りを手伝いながら雨を降らせた黒雲は自分が遣ったものだと聞いたのだ。
おかげでかさぎ屋の家屋は無傷だった。]
正体の分からない相手とやりあいたいなら、
取れる方法はいくつもないと思うんだけどね…
[餌を出しておびき出すのだ。
その場合、餌はそれなりに価値があるものを用意し、退路は確保しておかなければならないだろうが。
正直他人を使って難事に挑むとか、首謀者とかそういうのは柄ではなくて、中華風の妖もいる手前、
言えない言葉は胸に秘めるのだった。]
(156) 2018/11/11(Sun) 18時頃