わけわかんねぇなぁ……
[兄貴の事も、夜斗の事も。
「俺を殺したやつ」ってまるで一度死んだみたいな言い方。
流石に問い詰めるまで馬鹿でも無ければ無神経でも無いため、口にはしなかったが。]
背後ね、はいほいお任せあれっと。武器次第っちゃ次第だけどまぁ頑張る。
じゃあ俺の背中は夜斗に任せるわ、背後からブスッて刺される心配も無いだろうし。
頼りにしてるっスよ夜斗センパイ
[俺には所謂実戦経験値という物が存在しない。一応剣道の嗜みはあるが、それは部活で試合での経験値。
命を懸けるようなものでは無い。
しかしこの場所で必要なのはそんな生ぬるい技術じゃなくて、視線を潜り抜けられるだけの力。
前回参加者の夜斗ならそれをある程度は持っているだろう。そんな奴の傍に居れば死ぬ確率は低くなる……と思いたい。
何よりも、血縁者が傍に居るというだけで落ち着くのは俺だけではない…と思いたいが。
裏ではそんな思考が駆け巡りながらも、表に出すのはへらりと締りのないだらしない笑顔。
…それは直ぐさま、続いた言葉によって打ち砕かれる事になるのだが。]
(156) 2014/12/07(Sun) 01時半頃