―― 3年7組教室/はじまり、の後 ――[よく聞く声がいつもと違う調子をはらんでいる。>>51イロハは所在なさげに瞬きを二度三度、と、繰り返した。それで目の前に繰り広げられてる文化祭の光景が消えることはなかった、が、なんだか落ち着いてきた、ような気はした。なんで文化祭があるのか、イロハにもわからない。なんでと言われても答えられない。だが]夢、か。…………そうかも、ね。夢なんだ、うん。[夢だよね、と。その言葉には頷くことができた。ふつうに考えて現実というやつでは時間が戻ったりなんてするはずは、ない。なんですぐに気付かなかったんだろう]
(155) 2019/06/08(Sat) 20時半頃