── 手を引かれた先で ── ─── ……あなた"も"、 ひとりで暮らしているの。 [ 人の波が 過ぎ去ったあと。 静かな、静かな、大きすぎる家に、 ── だけど気配のまるでない 其処に。 忘れた過去を無意識に思い出したのか、 ── ふたりめも、そうなんだ って。 未だ 手を繋いだまま。 ぼんやり屋根を見上げ、ぽつり 零したのは。 漸くひとらしくなった、音** ]
(155) 2017/10/06(Fri) 01時頃