[>>140サングラスの位置を直す風祭に「そう、宮藤」と微笑んだ。彼はその下に、どんな瞳を隠しているのだろうか。何となく直感で綺麗な瞳をしていそうだと、前から感じていて。]
…そう、姉さんのお見舞い。
旦那は忙しいし、友達はたまにだし、寂しがり屋にたくさん会いに行けるのは俺くらいでしょ?
[先程まで姉の言葉で頭の中がいっぱいになっていたから、また思い出して一瞬言葉に詰まってしまった。風祭には姉があまり良くないことを前から話している。平然を装ったけれど、もしかしたら様子がいつもと違うことに彼は気付いたかもしれない。]
うん、俺のだよ。こいつ、すごい足速いんだぜ?めちゃくちゃ追いかけっこしてたから助かった。
風祭さん、本当ありがとう!
…うん、原稿。
[にいっと口角を吊り上げて、改めて自分の物であることを主張した。もしこれが見つからなかったら、折角延ばしてもらった締切なのに意味がなくなる。
礼を言いながら差し出されたそれに手を伸ばした。首を傾げて推測する風祭を見れば、すんなり本当のことを言って。]
(155) 2014/12/05(Fri) 10時頃