[大聖堂の正門まで一気に駈ける。眠る人々を踏まぬよう。 途中、くらりと目眩が、一つ、二つ祈り口にして 意識を保って、あけはなたれているはずの正門に。 …………そこも、蔦が埋め尽くして。 正門脇の通用門も同じく。 窓を見渡しても、そこも鮮やかな緑。 それに、起きている人が誰もいない。 階段を登り、片っ端から扉を開く。 休憩中の同僚も、仕事中の奉仕人も、 勢い余って、自室も開く。 そこにも寝ている姿が……あれ?]
(154) 2013/09/25(Wed) 00時半頃