>>143
そっか。
……なぁ、その。お前なら、もう、恥ずかしいとかねぇし……こういう状況だし。
もう、こうなっちゃったからさ。
悪ぃけど、呪い解けるまで、……して、もらえっと、助かる。
影流もさっき、ちょっと、おかしかったんだけど。それは違う、って断った。
――誰でも彼でも、ってのは、ちげーだろ。
[恥ずかしくはない、とは言ったものの、やはりこんなことを頼むのは照れが入る。少し目を伏せて逸らしながら、ぼそぼそと。
腹の紋のことを知っているのは、今は自分と四井だけだ。どういう条件で生まれるのかも分からないが、おそらくは性交渉と関係がある。そのことも加えて、関わる人数は少ない方がいいだろうという判断も含んでいた。
お前だけがいい、だと何やらまた別の意味が生まれてしまいそうで避けた。だが、それに近い信頼を示していることは、伝わるだろうかと思いながら。]
(153) 2016/06/10(Fri) 12時頃