ひゃぁっ!?!!
…!?ちょっと、おにーさん!大丈夫なの!?
[身ぶり手ぶりなど、急にやってきた人のジェスチャーなんて見てる暇もなく、壁になってくれたその人はあたしの代わりに思いっきりカエルの体当たりを受けちゃったんじゃないかしら。
倒れたのならそのままあたしが後ろから、コーン抱えたままだけど支えたし、偶然にも間に合うならその背中の服を掴んでひっぱって一緒に避ける。
正直いままでで一番びっくりしたけど。
触れた瞬間に、酷くひどく安心した。
…人だ!って。思うじゃない、普通。
周りが全然人にも見えないんだもの!
カエルはケルケルと顎の部分を膨らませながら、確実にしとめられる方を選んでるみたく距離を詰めて来るのだからあまりゆっくりしてられない。
人壁が逃げ場さえも失わせていこうというのに。彼の何処かしらを掴みながら、顔を覗きこんだ。]
(153) 2016/06/03(Fri) 19時頃