[照れくささを隠しながら歩いていると、横から先ほどより少し穏やかな声が聞こえてきた>>149
しずくちゃん、そう呼ばれ、あ、芽耶ちゃんだと気付く。
この変化になれるまで何度もおびえてしまったけれど、今はもう、すっかり馴染んだ。
いつもみたいに笑顔をみせて、藤堂に挨拶する。]
おはよう、芽耶ちゃん。
いっつもハルくんにまたねって言えないな。
[そういって彼女に今までのことを説明しようとしたとき、ポケットの携帯が震えた。
取り出してみると、神楽からの返事がきたようだ。
マイペースな彼からの、丁寧に返されたメールに少しうれしくなる。
こういうところが、神楽は少し兄に似ていた。だから…は、少しだけ神楽に懐いている。
またもや、のたのたとメールを打つ。三行目まで文字を打って、一度全部消して、また最初から打ち直した]
(150) 2015/06/18(Thu) 02時半頃