― 少し前の食堂で ―
猫ではないと言っている!!
[今度こそ尻尾をぴーんとたてて、声が聞こえた方向に鋭い視線を向けた。その先が一応は教師であることに気づけば、臨戦態勢の毛並みはほんの少し勢いを弱める。ゆらりと揺れる尻尾は最後にびたん!とテーブルに叩きつけられる]
レポートは、だな ………
[むぐぐぐ、と口ごもれば、言い争いをしていた相手は何処かへ行ってしまった。短い耳もしんなりとして、少したってから、小さい声で、答える]
……うむ、部屋に帰ったらな
遅れても、提出はするぞ!
[宣言後、飛び散らない程度に皿を綺麗にすると――汁気は少なかったが一応舐めておいた――それを銜えてテーブルから飛び降りる。
通り過ぎざま、フランクを見るも、目つきの悪さのせいで睨んだようになってしまったのは、それこそ、アーサーのせいではない*]
(150) 2015/02/28(Sat) 21時半頃