―Xdayから一週間・現実世界・学校―
[メッセージが届いていたのは知っていた、けれど一瞬の期待とこの一週間幾度も味わった落胆を思い心の中小さな溜息を付いて、ディスプレイから視線を逸らして授業を続ける教師へと視線を向ける。
久しぶりの教室はやはり馴染む場所とは言い難かった。
遠巻きに腫れ物に触るように接してくるかつての友人や、あからさまに何かを噂するかつてのクラスメイト、教師の気遣わしげな視線が痛い。
アバターを変更してから仮想空間でも誰とも会う事はなかったのだし……仕方ないのだけれど。
授業の終わりを告げる電子音が響くと、晶は鞄から弁当を取り出して屋上へと向かった。
一人でとる昼食にはまだ慣れはしない、とはいえそれも全て自分の責任なのだから。そう思いながらも溜息をつきつつ弁当を広げ……先ほど着信のあったメッセージを開封した]
(149) nanono 2014/03/30(Sun) 20時半頃