ああ、こんにちは。
[>>124女性が、ふ、と肩に乗った紙片を息で吹く。
その片が、流れに乗る様を目で辿り、はらりと落ちる。
再び視線を戻すと、女性と視線が交わった。
軽く会釈をした後にふんわり笑って見せる。柔らかさを帯びた物腰は『観察対象』に警戒されないようにする為に身に着けた術。]
あれ、どんな手品かと惹かれてやってきたのですけどね。
……そんな簡単に、‟取引”の話をしてもいいんですか?
[>>125耳に滑り込んできた、思わぬ‟買い物”というワードには顔色ひとつ変えずカマを掛けてみる。察しの良い勘は、危険なニオイとやらを掬いあげるも、その危険感知が実際に身を護るために働いたことは少ない。
……全てそれは『未知』という謎への『好奇』に代わる。]
…もっとも、手品は簡単なトリックでしたね。
『連理の紙』……でしたっけ?
[腕を組めば、再び額を指でトントンと叩いて考える素振りを。悪戯っぽさを孕んだ黒曜の興味は、不思議な和妻から‟買い物”の方へと移ったのだった。言外に、選択は『買い物』の方へ。]
(149) 2014/12/05(Fri) 02時頃