[姉さんが取り落とした端末を覗き見る趣味は無く。
そこには触れること無く、屋上から降りた後に、円香先輩の様子を見に行くよりも先にメールを打とうと、休んでいた部屋へ。
そういえば、医療道具とか各所あるって話だし、無いかと思って探せば、簡易なものだけれども見つかった。軽く消毒をしてから包帯などを慣れた手つきで巻いて行く。
それが終わった後に、メールが一件。
簡素な死亡者通知には、苦笑いしか出ない。
これを見た友人や幼馴染――それに、姉さんが送ったメールなんて知らないから。先輩がどう思うか。 ]
( やっぱりハッキリ名前出ちゃうとチーム組み辛いそうだな )
[ それでも、優勝なんか目指すつもりは無かったけれど。
目指す、目的が出来た。否、『目指さなければならない』。
どこか、喪失感を覚えながらも、メールを打つ。 ]
(149) 2014/06/14(Sat) 14時半頃