[だが、指を引き抜いた瞬間、今までの羞恥からではない制止が掛かり、僅かに驚いた。>>143
視線をやれば、泣きながら誘惑する姿に、世界が回るほどの眩暈を覚える。
彼の言葉も声も、己の官能を直撃する。>>144]
お前の全て、私のものだ。トレイル。
飽く事は赦さない、別離を認めない。
―――…傍に居てくれ、トレイル。
[ズグ、と一息で穿った熱が熱を撒いて、濃厚な淫液を滲ませる。
逞しい熱源は、肥えて平時のそれより凶暴な成長を遂げた。
隙間もないほど内壁を満たし、進むほどに腸壁を歪めて質量を教え込む。
粘膜に残る鮮血を引き伸ばして、臀部と腰がぶつかり、ぴったりと繋がった。
合わせた結合部から僅かな血の香りが上り、下肢が濡れれば、その真新しさから、彼の身体を傷付けたのだと理解する。
子供相手に。大切にしたい相手に。
他の誰でもない、トレイルに。
罪悪を訴える声が脳裏を走り、覚えたのは――――]
(148) momoten 2014/02/09(Sun) 23時頃