―厨房―
[銃弾を貫いたのは、銃を手にしようとしたため軌道が反れた肩口だった
痛みに、顔を歪ませる]
命を
粗末にするもの、じゃないわ
[言葉はきっと届かないだろう。>>146は、最早目の前――”吸血鬼”を、自分の命と引き換えにしてでも殺すことしか考えていない
それこそが彼女の譲れない一線ならば、尊重すべきだろう
自身にも譲れないものがある
ひたすら自分に向けて弾丸を撃ち続ける>>146の胸倉を掴んで厨房の外へと投げ飛ばした
照準を合わさずに乱雑に飛び出す弾丸――爆発が厨房のあちこちで起こり、バナナの実が弾ける
幼い少女を突き飛ばしたせいで、すべてを躱しきることなど出来る筈もなく
背中間近で爆発が起こり、落ちた破片が背中を突き刺さる――足元に放たれた弾丸も避けきれず、片足が爆発の餌食となった
――黒髪の少女は投げ飛ばした隙に厨房から脱出し>>146の前で背中の銀槍――黒布はまだ外してない――を片手に持つ]
(148) 2014/11/13(Thu) 22時半頃