[穏やかな笑みで朧は肯定する>>145
彼で気持ちよくなって良いのだと。其れは悪い事ではないのだと
唇が肌に触れれば微かに反応を示す。それは擽ったい――否、”気持ちよいこと”
手が緩く動かされる事で。またきもちいい、が下肢を苛む]
もっとしたくなる……擽ったい、ううん、きもちいいが
其れがいい事、で。溺れていい……
[惑いながら、囁きを繰り返す様に呟く
褒める様に言い聞かせる声音が優しいが故に、
それが知らずのうちに堕とされそうになっているのを知らぬまま
溺れた先に何が待つのかも、解らぬままに
触手が腿を這いあがるのにびくりと肩を震わせ
惑う瞳のまま水音に躰が小さく揺れる
今悲鳴を上げてしまえば彼まで襲われる。其れは駄目――
その思いから触手については何も言えぬままであったが
続く言葉に一瞬。這い寄る存在を、忘れた]
(148) 2016/06/10(Fri) 10時半頃