神楽くん、今があの世じゃないなんて保障、どこにもないんだよ?
[そう言って、…は神楽の言葉に>>139おもしろそうにくすくすと笑った。]
神楽くんが言ったんだよ?
神隠しじゃないかって。
だったらここがあの世じゃないなんて、わかんないじゃない?
[そう言いながら、嬉しそうに笑う…は、少しだけ、何かから逃避しているように見えたかもしれない。]
私のおにいちゃんもね、神楽くんと一緒で、おばけ、好きだったの。
おばけが見えるようになったって言ったら、きっと誰より喜んでくれると思うんだ。
[ぱちんと、頭の中で音がした。いつまでそうして、目を背けているの?頭の中の自分が、そう問いかけている気がして、…は少しだけ笑顔を消す。
考えたくない。なにも。そうしないと、きっと私は立っていられなくなる。
ぎゅっと目を閉じて、唇を噛みしめて、…はふるふると頭を振った。顔を上げた時には、いつもの笑顔に戻っていた。*]
(148) 2015/06/20(Sat) 23時半頃