―1F・エレベーター前―
[到着音とともに、ボックスの扉が開く。
恐らく、出入り口等開口されている箇所が他階より多いためだろう。
1Fの冷気は上階のそれより、やや肌寒い。
ぶるりと身震いを行ったところで、それほど遠くない場所から、えくしゅえくしゅの声がする>>145]
アーヴィングさん。……冷え込む時期ですからね。
[ローズマリーの姿を捉え、心配げに眉根を落とす。
心配の原因が、単純にくしゃみによるものなのか、それとも彼女にとって空白となる2年間が関わっているのかは、外的には分からない。
彼女がこちらに気づいたならば、見えない服の襟を寄せる「暖かくされてください」のジェスチャーを、その表情のまま送ったことだろう。
直近にも聞きたいことはあったはずだが>>100、こんな時間に咳き込む女生徒を引き止めてまで、聞き出すべきことではない]
(148) 2011/11/27(Sun) 18時半頃