[少女の頭を撫でる彼女(>>89)は、確か昔、宝の眠る山へ向かう途中に立ち寄った酒場で見かけた事があった気がする(>>0:160)。いや、一緒に飲み明かしたのだったか。
名前は確か、 プリシラ 、だった。
しかし、随分と昔のこと(おじさんってのは記憶容量の性能が良くないから、過去は全て随分昔になってしまうのである)。彼女とどこまで話したのか記憶は定かではないが、一度杯を交わしてしまえば、皆、友だ。
その友が、見知らぬこの遺跡で2人もいるのだから、なんとも心強いことか(まぁ、1人はあまり心強いとは言えないかもしれないが…)。]
(こっちも、後で挨拶しに行った方がええかもしれへんな。
今行くと、あのちっこい嬢ちゃんを恐がらせてまうかもしれへんし。)
[自分の容姿がなかなかに厳ついことは自覚している。そのせいで、子どもを泣かせることもしばしばあった。だから、プリシラに懐いているあの子を泣かせぬためにも、挨拶は後にしようと決めたのだ。今も、この状況に怯えているようだから(>>70)。]
(147) 2017/09/03(Sun) 00時頃