―Xday-3day・AM2:00頃・ハルヒラシティ カフェ店内―
[運ばれた珈琲を手に僅かに黙して。
咄嗟に動揺を抑えこもうとした為だろうか。息を継いだ数拍、周囲にあえて意識を逸らす。
──何かボヤくような、己には耳慣れたゲームアイテム名>>132を聞き拾ったのは偶然。
チラリと上げた目が隣のテーブルについた女性の姿を捉え、何気なく眺め、ふと瞬いた]
……リッキィ?
[呟き、と言うには少し大きく零れた声。
初対面はよく行くゲーセン。確かそうだ。今ではレトロタイプの、しかし愛好家も多いネットゲームを本格的に教わった一人が彼女だったように思う。
以降、頻回ではないがネトゲも齧り──ネトゲでは、現アバターとも違う脳味噌が筋肉タイプの男性キャラクターを扱って──リッキィのキャラも知ってはいたが。
ネトゲキャラではない、こちらのアバターを彼女が思い出すかはわからない]
今日はまた、アバターで見んのは久しぶりばっかりの……
(147) 2014/03/12(Wed) 18時半頃