じゃあ好きにするんだな。ただし、触ろうとした時点で話はチャラだ。
……俺がお前さんに、そう簡単に触らせると思うか?
[舐めてると知らんぞ、と。拗ねる坊主には、再度釘を刺しておこうか。
どうにもこの餓鬼は、ともすれば触れてきそうな気がするモンで。今なら食べてもいい、と言った坊主の言葉を思い出し、困ったように眉を寄せた。
俺には食うなと言っておきながら、と。胸に燻る苛立ちは、吐いた息へと込めて。
帰宅の話を出せば、何となくそんな気はしていたんだが……駄々を捏ねられてしまった(>>138)。それでもこのままずっと、教会に置いておく訳にはいかんだろうと、呆れたように手を振って扉へと向かえば、慌てて追いかけてくる坊主にほくそ笑む――追いかけてくるくらいなら、最初から大人しく言う事を聞きゃあいいものを。]
(146) 2015/04/12(Sun) 06時半頃