[ その「いやなこと」があったから、私に会いたいと言っていたんだろうか。訊いてみようと思ったけれど、無理強いはしたくない。だから首を傾げるだけで。それ以上の追及はぐっと我慢することにして。 ] ……違うの?[ 従っているとばかり思っていた。だからどちらなのかチアキ自身さえ迷うような答えに、どこか―――ほっとした、ような。( 良かったって最初に思った時とは、正反対。 )私にも訊きたいって言う弟に、ずるい私は口角を上げて ] そうねー……全部終わったら、教えてあげる。[ そう言って逃げるのだ。 ]
(145) 2016/02/16(Tue) 18時半頃