──回想・ミツボシ・ゴーント──
[もうすぐ1年が終わる。冬休みになっても、俺の生活は変わらない。監督生として他寮、自寮分け隔てなく公正に"減点"してゆく。その減点量は───恐らく、一番高い。
ペナルティ量が一番高いことでほかの生徒から疎まれているのは一目瞭然だった。
なぜ、そんなに減点するのか。簡単なことだ。"バカは痛い目を見なければわからない"そう、思っているから。裏を返せば、減点されても改善しないならばそれ以上手をかける必要もないと考える。そんなこと知っているのは他の監督生と姐さんくらいだろうが。]
よぉ、ミツ。
[冬休みはじめのある日、噂のほかの監督生と鉢合わせする。その監督生──ミツとはそれなりによく話をしていた。
スリザリン生のくせに純血だの混血だの気にしない──ように見える──のは変わってるな、とも思う。]
最近どうだ?調子はよ
[まぁ、見た感じ悪かないだろうと思いつつもいつもの挨拶。顔はいつもの仏頂面。好きでこんな顔してるのではないが。]
(145) 2016/02/10(Wed) 11時半頃