人狼議事

154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした


【人】 宝飾交易 黍炉

―回想・201X年4月―
[それは入学して間もない頃の話し。
移動教室の時、ゆっくりとしか動けない加賀宮には気づいて居た。
体育の授業はいつも見学。足が悪いのであろう事は一々聞かなくてもその歩き方を見れば解る。
移動教室は、急がなければ間に合わないことも多くて、だから]

加賀宮ちゃん、ちょっとごめんねー。

[そう言うと、ひょいと彼を抱き上げてしまった。
障害のある人がいきなりそんな事をされたら、驚くとか逆に迷惑だとか、そんな事に頭が回らないくらいに、少年は子供だった。
同情ではなく、ただ、大変そうだなぁとか次の授業の先生は遅れたら事情があっても容赦ないタイプだし。
早くいけたら良いだろう、そんな浅慮。彼がそれをどう受け取っただろうか。
それからも、時々時間がタイトそうな時にはそんな風に抱き上げて移動をした事が何度かある。

文句を言われたとしても、“遅刻するよりいいっしょ?”と、少年がその行動を止めることはなく、一年が経つ]

(クラス変わったらどうすっかなぁ…)

[春休みは楽しみだけど。一応、少年は少年なりに彼を気遣っては、いた。果たしてそれが相手に伝わっているかどうか、解らなかったが]*

(145) 2015/03/29(Sun) 21時半頃

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