[男ふたりの後を追いながら、後ろを振り返る。
さきほど、畳の上で大往生と言いながらも、殺しもサバイバルも楽しみたいと、どこかちぐはぐな言葉をつないだ彼>>132>>133はこの後ひとりになるのだろう。
次に会う時は敵か味方かわからないが、彼がひとりになったことが、自分にとって吉と出るか凶と出るかを考えようとして、小さくなった影にまばたきを数度。]
──ああ。そうだね、マリア。
すべてはあるがままに、受け入れるものだ。
……ところでどこにいるんだい?マリア。
[少しだけ動きを止めたあと、誰ともなく会話をひとつ。
ふふ、と楽しそうに笑うが、その相手の姿はどこにもない。
前を歩くふたりには届かない、内緒の会話の一端。]
Let it be, let it be
Ler it be, let it be
Whisper words of wisdom
──Let ti be……
[歌を歌いながら、先を行くふたりを追う──。]**
(145) 2015/03/05(Thu) 02時頃