……。
[独特の匂いに小さく眉をひそめながら、男を観察する。
舐め回すような視線からは何を想像しているのかたやすく想像はついた。]
(これじゃぁ、ナース達が敬遠するのも分かるわね……
とはいえ、これはこれで使いどころはあるのだけど。)
[しかしこの男も、最上階に送る候補者のリストに名前が挙がっていた。
病院の「客」の中には醜悪な容貌を持つ者も少なくはない。
どんな客にも対応できるナースを育てるためには、そんなナース達を躾けるためのペットも必要だと、グロリアやゲイルらは考えていた。]
はい、じゃぁまずはこの台に腰掛けて下さいね。
まずは膝の調子を見ますから。
[しかしそんな思惑はおくびにも出さずに、台に座ったヨアヒムの前に立ち、器具を使いながら膝の様子を診始める。
膝立ちになって作業をするので、台の上のヨアヒムからは胸の谷間が覗けるかも知れない。]
(144) 2010/03/04(Thu) 00時半頃