―校長室―
[思いの他すぐに…しかし乱雑に解放されると、即座に体勢を立て直した。
不快そうに尾を左右に振り、抗議のつもりで低く唸る。]
…!
[彼が杖を振り上げる>>135のを見れば、呪文を避けようと後ろへ飛び退く。
しかしその標的が自分ではなく逃げ道にあるとわかった途端、脚は力強く地面を蹴っていた。今まさに瓦礫が降り注ごうとしている、バルコニーに向かって。]
[いくら動体視力が優れているとはいえ、無数の落下物をすべて避ける事なんて不可能だ。最も、”普通の猫”ではないシルヴェンにとっては、そんなことは些細な問題だけれど。
強い魔力の干渉以外で命を落とすことはないとわかっていて。尚且つ、この嫌な奴のそばにいるのは危険だと判断しての行動。奴の目には不自然に映るだろうけれど、そんなことは気にしていられない。逃げおおせてしまえばこちらのものだ。]
(143) 2014/09/09(Tue) 01時頃