―昼頃、自宅―
[うとうとと、まどろみに片足を突っ込みながらも薄く目蓋を持ち上げる。
寝起きがあまり良い方ではない事と寝不足な事もあり、意識は窓から見える海のように霧が掛かって鮮明にならない。
意識を覚醒させたのは、目覚まし時計の時間を見た上での日頃の習慣]
――――…ッ仕込み!?
[一気に血の気が引いた後、慌てて身を起こす。そこで漸く自分が着替えないまま眠った事、昨日の夜の事を順番に思い出して、気が抜けたように体の力を抜いたのだった。
居間に残されたメモには『今日も休め』と、父の字で書かれていた。少し乱れの在る字は、確実に仕込みをすっぽかした事に怒っているのだろう……多分、母の差し金だ]
……これ後で滅法扱き使われるだろ…
[その事を考えればげんなりと顔を顰めたが、言いに行く手間が省けたのは都合が良いのか。
軽くシャワーを浴びてから着替えを済ませると、少し重く感じる足を何度か慣らすように足踏みしてから外へ出る。
まずは集会所に行って、昨夜何も無かった事の報告をしなくては**]
(143) 2013/09/08(Sun) 11時頃