[そして、不意に切り替わった話題>>135に、私はきょとりとした。
きょとりとしすぎて、相槌を打つなんてことも一切しなかった。]
えーっと。……。
[三船さんが私に教えた、「今の」彼女の仕事、仕事以外の状況。
その内容を認識する――「穢れた」単語の意味と共に認識するまでに、十数秒は掛かった。
なんで、そんなこと、私に。
口を突き掛けた疑問は、三船さんが続けた言葉>>136で、喉奥に留まった。「知って欲しい」という言葉だって、明確な答えを教えてくれたわけではなかったけれど。
視線交わらぬまま、ただ、ただ、長い沈黙を続けた後]
ぞっとする よ、 とわ 。
[私に残り続けていた、「穢れ」を嫌うこどもの心が、低い呟きをひとつ洩らした。その時の私の顔は、間違いなく、強張っていた。
「嫌わないでほしい」という彼女の本音を、私の耳はきちんと捉えていたのに。]
(143) 2017/02/01(Wed) 12時頃