……っ!!
[突如名前を呼ばれた>>130気がして、振り返った。
病弱そうな外見に違わず、運動神経も良くはない。
放り投げてくれたら、受け止められたかもしれないが、投げ付けられた缶コーヒーは受け止められない。
おでこに当たって、地面に落ちる。目の前で火花が散った。地味に痛い。ちょっと死ぬかと思った。だって、か弱いし。
痛いけれども、転がり行く缶コーヒーを執念で手を伸ばして、拾い上げる。]
え、あ…あれ?……
…ありがとうなのかな。
[顔を見ただけでは、分からなかったが、去り行くその背格好で何となく思い当たる人間が一人。
カツ丼の人?――……じゃなくて、ジェニファーさん?とは思っても、もうその姿は見えなくなってしまっていた。
ひりひり痛むおでこは右手で擦りながら、戦利品とも言えるコーヒーを大事そうに左手で握り締めた。]
(143) 2013/12/08(Sun) 15時頃