[副将に返される言葉に軽く目を細め、見返す。>>134
いつになく冷たい視線だっただろう。]
血は飲まなくても喧嘩で、戦争で意味もなく殺し合う。
それよりは、食事として血を啜り、死に至らしめる方がよっぽど生物として利にかなっているんじゃないか?
[そう言いながら、奥歯を噛みしめる。
自分とて、好き好んでこの体になった訳ではない。
身に起こった惨劇が過ぎ去った後、
耐えようのない渇きを自覚した瞬間の絶望を知らないから非難できるのだ。
彼が、吸血種になったらどうするのだろう。
そんな疑問がわいた。
最後の疑問には、良く知らないので適当に応えておく。]
産まれた時から吸血種じゃないし、普通の食事だってする。
ただ、とある蛋白が人間にとって必須栄養素であるように
人間の血が俺たちにとって必須の食べ物なだけだ。
沼蛭だって血を啜るだろう。それなりに栄養はあるんじゃないか?
(143) 2014/01/26(Sun) 00時頃