俺がコイツの事運ぶよ。
だから三人はは此処片付けてくんねーかな。
……ちょっと、キツイかもだけど。
[ あまりにも死の痕跡を強く残した廊下の清掃を、女子に任せてしまうのもどうだろうかと思ったけれど。
死体染みたこのマネキンを運ぶよりは、直視するよりは、マシだろうと思う。
遠慮されたとしても、丁度風呂入りたかったから良いって、と首を振るだろう。
マネキンの脇に手を差し込んで、立ち上がりながら自分にに引き寄せる。
べたり、全身に、彼の流した血がつく。
うん、これは女子にやらせちゃダメだな。
純、まーそういう訳で、女子と触れあう機会を奪ったけど我慢してくれ。
残念だろうな、なんて昨日の夜、哲哉と純の会話を思い出しながら。
もしそれでも尚、運びたいと主張する人が居れば、俺はそれを断らなかっただろうけれど。 ]*
(142) 2016/09/19(Mon) 17時半頃