― 回想・4年時/廊下 ―
…え、へへ…
[誤魔化そうとしたものはあっさり見破られ、返された呆れたような声>>134にばつが悪そうな苦笑いを零す。
だが、ヴェスパタインの名前を出した瞬間に途端に凍りつく空気に、一変して彼から感じる苛立ちに――ああ、軽率な事を言っててしまったかと後悔する。よく諍いを起こす相手だ、どうしてそこまで気が回らなかったのだろう。]
…ルドルフ。…ごめん、なさい…野蛮だなんて、言って
[不機嫌さを露わにした声音>>135に、びくりと身体を震わせて。続いて問われた言葉には]
…ち、違う…。
…純血主義じゃ、ないし、それに――
[一層小声で、彼だけに聞こえるようにぼそりと呟いて、離れる。
純血主義を嫌っていることはひしひし伝わって来た故、ただその誤解を解こうと、必死に。]
(142) 2014/08/31(Sun) 01時半頃