――――……?
[ぽつり、と名前を呼ばれて>>125。よく聞いてくれと言われたのに、何か言いかけた勇者様は、途中で言うのをやめてしまう。
不思議そうにミームは首を傾げたけれど、待ってろという言葉によくわからないなりに納得して、ミームは頷いた]
ミームは、いつも勇者様の隣にいるのです。
だから、勇者様の「その時」が来たら、いつでも聞けるのです。
[そのことが、嬉しいと思う。にっこり笑ったミームは、勇者様の手を引いて]
さあ! 村のみんなに、勇者様のことを紹介するのです!
きっと今夜は大騒ぎで、なかなか寝かせてもらえないのです!
[そうして、手を繋いだまま坂を駆け下っていく。
娯楽に飢えた村人たちに、ミーム帰郷の報はあっという間に知れ渡って、「ミームが勇者を連れてきた」「いや婿じゃないか」なんて大騒ぎになるのは、それからすぐ後のお話**]
(141) takicchi 2015/05/05(Tue) 22時頃