170 【誰歓】人為らざるモノの狂騒曲【R18】


【人】 琴弾き 志乃

  ─ 光放たれる少し前>>131

[“避けられる”──そう、思っていた。
否、そのはずだった。軌道は、読めていたのだ。
しかし、光が男の手を離れた瞬間、鼓膜を震わすのは神鳴の轟き。その音にびくりと肩を揺らし、一瞬の怯みを見せれば、避けたはずの光は背を焦がし肉を削ぐ]

 ──っあ……ぐ…………ッ!!

[声を、あげてはならぬ。
弱みを、相手に見せては、いけないのだ。
痛みを堪え唇を噛めば、じわり血が滲むほどで。地に手をつくも、そのまま薙刀を手に駆け出す。
白い雷光の中、男にその姿を見られていなければよいのだけれど。

相手とて手負い。
ならば、今こそ打ち取るべき。
力は入らぬけれど、それでも口をつく言葉>>132だけは弱りを見せぬように]

(141) 2015/09/17(Thu) 23時頃

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